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経絡の測定(2)AMICAの原理と、他機器との比較を説明しています。■ AMICA はどんな電流を測っている? ところで、電気は最も流れやすいところを流れます。 例えばゴムと金属が並んでいれば、金属の部分を流れます。 生体でも同じ事が起こります。 皮膚表面には、水分が少なく電気を通しづらい表皮(角質層)があります。その下に、水分が人体内で最も多い箇所の一つで、電気を通しやすい真皮層があります。さらにその下には、水分が少なく電気を通しづらい皮下脂肪があります。 皮膚表面に電圧を加えると、水分の多い真皮層に電気が流れます。 ![]() 表皮(角質層)下の 真皮層に水分が多く 含まれています。 ■ 水分の多い真皮には、どのような働きがある? 表皮層が摩擦に強く、物理的な防御をしているのに対して、真皮層は発汗により体温調整を行い、温度変化に対する防御を行っています。 例えば、通常は発汗・蒸散によって皮膚から代謝される水分量は600ml程度ですが、気温が30度を超えると体熱を発散するため、その量は10倍ほどにも増加します。 真皮層は、発汗・蒸散に必要な水分を体表近くに張り巡らせているのです。 普段から比熱の多い水分を体表に張り巡らせ、温度変化の影響を少なくし、熱の代謝が必要であれば毛細血管を開き、水分を蒸発させることで積極的に体温調整を行っているのです。 水分の多い真皮層はまた、上記のように電流を表面に沿って流すことで、静電気などの影響からも生体内部を守っているとも考えられます。 ■ 電流の大きさは真皮層の何によって決まる? 同じ電圧を加えたとき、どれだけの電流が流れるかは、電流が流れる物質の量(断面積)と電気の流れやすさ(導電率)によって決まります。 真皮層について具体的に言えば、水分の量と、そして水分の質(イオン濃度など)とによって、電流量は変化します。 上に書いたように、真皮層の水分の量は、体温調整のために変化します。 室温が高く発汗する要があるときは、水分量が増えるため電流も大きくなります。 逆に室温が低く発汗しないときは、水分量が減るため電流が小さくなります。 (明治鍼灸大学・東洋医学基礎教室の実験による。表皮(角質層)を十分に濡らし、条件を一定にして測定した。) これに対して、真皮層の水分の質は、気温によらずほぼ一定のようです。 物質がどのような量や形状でも、質が変化しなければ不変な数値があります。一般に『時定数』と呼ばれるものですが、気温を変化させて測定を行っても、時定数はほぼ一定の値を示しました。 (上に同じ、明治鍼灸大学・東洋医学基礎教室の実験による。) このことは、ホメオスターシス(=生体内環境の恒常性維)を考えれば、至極当然の結果ともいえます。 ■ 真皮層の水分を変化させる要因は? 真皮層の水分は、真皮を通る毛細血管から供給されます。 また、毛細血管は交感神経(自律神経)によって支配されています。 ストレスなどで交感神経が緊張していると、毛細血管は閉じられ、末梢の血行(代謝)は阻害されます。 逆に、休息している状態で交感神経が弛緩すると、毛細血管は拡張し、末梢の血行(代謝)は増進します。 真皮層の水分量は、言わば毛細血管からの水分供給の積分量なので、短時間には変化しません。 血流量や皮脂分泌量は、感情によって秒単位で変化してしまうのですが、水分量は分単位のゆっくりした変化を示します。 真皮層の水分量は、毛細血管の開閉=交感神経の緊張の『恒常的な』ようすを示している、とも言えます。 例えば、交感神経のセンターとして知られる星状神経叢(そう)をレーザー鍼でブロックすると、真皮層の水分量(を示すデータ)は増大します。 (埼玉医科大学・麻酔科 松本教授、古賀先生の実験による。) 真皮層の水分はまた、生体の内部環境(間質液)そのものです。 ホメオスターシスが保たれず、疲労物質が蓄積したり、必須イオンが不足していると、真皮層の水分の質が変化してしまいます。 前へ 次へ (1) (2) (3) (4) 経絡の虚実 測定と判定 鍼灸・漢方・東洋医学の「証判定」 |
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